中国料理最高資格

髙野の店内には中国語で書かれた免状を入れた額が掲示されています。

これは今から約43年前に髙野文雄料理長が日本人で初めて中国調理最高資格を取得した時の証明書です。当時、日本における中国料理の調理師による業界団体を設立するとの動きがあり、本場の中国料理を正式に学ぶために日本の料理人を台湾に派遣することになりました。その際に日本を代表して選ばれた料理人が髙野文雄料理長でした。当時25歳という異例の若さで抜擢され、日本人として初めて中国料理最高資格を取得しました。

その後、社団法人日本中国料理調理師協会が設立され、組織の変遷を経て、現在の公益社団法人日本中国料理協会に至り、現在の会長は陳建一さんが務めています。

髙野文雄料理長は、現在のように資格制度や団体がしっかりと確立される以前の混沌とした黎明期に、正にフロンティアとして日本人初の最高資格を取得しました。1975年(昭和50年)と言えば、日中国交正常化してからまだ3年後、上野動物園に初代のパンダ、カンカンとランランがやって来た頃でした。

料理長が後輩の育成や団体の交流にも尽力してきたのは、きっと若い頃から料理人や業界のために働いてきたからなのだと思います。

 

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