五感で作るゴッドハンド

当店では料理長が手づくりで肉まん・あんまんを作っているのですが、真近で見ていると職人技の凄さを目の当たりにすることが多々あります。

中国料理で使われる万能の道具と言えば、「中華鍋」と「中華お玉」ですね。料理長もこの二つを使って何でも作ります。「道具+職人の腕」が何でも産み出す魔法の神器となります。

あんまんの餡を作っているところですが、あずきを煮て餡を作るのも中華鍋と中華お玉で巧みに具合を見ながら丁寧に作り込んでいきます。見た目、香り、手の感触、温度、等々、微妙な状態の変化を五感で感じながら、じっくりと理想の味を作り上げていきます。正に五感を総動員して作るのです。

そして、ここで注目して欲しいのは、鍋を掴む「手」です。よく見てください。

素手で掴んでいるのです。

普通はタオルとか布を巻いて鍋を持つのですが、料理長は素手で直に温度を感じています。普通は素手では持てないですし、少し触っただけでも大変な熱さです。沸騰しているあずきと湯気を見ればどれくらい熱いか想像できるかと思います。

中国料理はレシピや分量計算という概念ではなく、全て感覚で作ると言われています。いくら五感で作るとは言うものの、これはもう神業です。中華鍋+中華お玉、それに職人の腕、これで何でも産み出す神の手、正に「ゴッドハンド」です。

 

 

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